制作の流れ。 2011-06-21-Tue 23:56

大したネタが無いので、漫画の制作過程を紹介したいと思います。
と言っても原稿の制作過程じゃないのでご了承下さいませ(_ _;)
　
　
今回はネーム(原稿に入る前の設計図的な作業)です。
以前、角川コンテンツゲート(ワーズギア)様で描かせて頂いた「幻蒼の春」で紹介。
　
一番始めの、どんなお話にする？などは担当さんとお話して決めます。
最初は文章でやり取りします。誰が何してこんな気持ちでこう動いたの！という感じです。
人にもよりますが、私は細かい動きもこのプロットの段階で決めます。
台本ほどではありませんが、それに近いです。
　
その後にネーム。　
　

↑白いルーズリーフに色ペンで線を引いて、思いついた画面をバーっと描いていきます。
思い付いた順なので、とっ散らかっております。
文章で一言「殴った」という絵を描く場合、
殴る前の拳の絵→殴った全体の絵→殴られた人が膝を付いた絵、あるいは殴った人の絵・・・・など色々な見せ方をここで決めます。
個人の感覚で決めていくので、ハッキリとした答えが無い為大変です。
　
　

↑その後に漫画の１Pにどうゆう風にコマを詰めていくかの設計図を作成。
本当の縮小図です。
　
　

↑清書します。これで担当さんに見せれる状態になります。
この画面でも他の方より汚いです(汗)
　
　
もっと要領の良い方は、ここで紹介した２番目、あるいは最後の作業から入ります。
こんなに面倒な事をしているのは自分位じゃないでしょうか…(汗)本当に要領悪いんです。
　
　
　
漫画って読むのは早いのになぁ―といつも思います(涙)

製作過程① 2010-05-26-Wed 03:30

今回の表紙絵が出来るまでを紹介します。決して『メイキング』ではない。『製作過程』。
線画・色塗り・背景全てアナログ作業。
線画は【ヌーベル】
色塗りは【ドクターマーチン】
背景【エアスプレー】
載せるつもりで写真撮ってなかったので結構適当です(笑)
　
　
　

↑肌を塗りました。
　
　
　

↑肌全体。
　
　
　

↑制服の白い所。
この段階でまだまだ全体が白いので不安になりだす。
　
　
　

↑肌・制服完了。
スキャナで取り込みました。汚いね。
　
　
　
次はいよいよ濃い色、髪の毛を塗ります。②へ続きます。

制作過程② 2010-05-26-Wed 01:42

つづき。
次は割と濃いめの色を塗ります。
アナログ塗りなので失敗できません。そのプレッシャーが大きい第二段階。第一段階は一番初めに色塗る時。
髪の毛いきます―。イメージはピンク寄りの薄紫。あまり濃くしない方向で。
　
　
　

↑薄い色を塗りました。
思ったより紫でビビリだす。
　
　
　

↑同じような色を重ねる。
カラーインクは重ねた色が消える事はなく、重ねたら重ねただけ濃くなります。消せないのがカラーインクの欠点でもある。
乾いたらまた印象も違う為、濃い色などはかなり慎重に行った方がいいです。
　
　
　

↑結構ハッキリとした影を入れる。
　
　
　

↑全体にピンクっぽい色を置いた気がします。
　
　
　

↑髪の毛の仕上げ。
何となく違いが分かれば良いのですが…。
　
　
　
　
いよいよ仕上げです。③に続く。

製作過程③ 2010-05-26-Wed 01:00

背景に入ります。
　
　
　

↑人物の色塗りは終わりました。
　
　
　

↑目を塗る時の様子。
髪の毛の一部が目に掛かってる為、マスキングしました。
自分はいつもマスキングはトーンを使います。切れ端とか。
　
　
　

↑人物や背景にマスキングをします。
　
　
　

↑初エアスプレーなので練習しました。
キレイですね～。
　
　
　

↑背景も大体完成。
　
　
ここでトラブル発生！次回最後。④に続きます。

制作過程④ 2010-05-26-Wed 00:01

最後です。
　

↑原稿にコピックを落としました。
えぇ、心は大騒ぎです。
　
　
　

↑コピックで色を塗り、ホワイトを置いて誤魔化し完了★
うん、大丈夫大丈夫(笑)
　
　
　

↑仕上げにホワイトを飛ばす為に、顔にマスキングを貼ります。
マスキングってかトーンですね。
　
　
　

↑ホワイト飛ばしすぎて後悔した。汚く見えるっ(涙)
　
　
　

↑完成です。
本当の完成よりは、全体的に色が薄いのでパソで濃くしました。
ここまで長々お付き合い下さり有難うございました。何の参考にもならなくてすみません(汗)